
◆設立趣意
整形外科、形成外科、脳外科などの分野において、骨移植術は、従来から骨折治療や骨腫瘍の切除により生じた骨欠損部および緩んだ人工関節置換術の隙間の補填などに行われ、自家骨・同種骨・人工骨などが使用されてきました。骨誘導の観点から最も適しているのは、自家骨です。しかし採取できる量や大きさには限りがあり、自家骨だけでは対応できませんし、又正常部位にメスを入れるという問題点があります。最近では人工関節手術後の再置換術において骨欠損も大きく再建方法に苦労する事も少なくありません。骨腫瘍の手術においては、患肢温存が望まれるなかで自家骨だけで対応することは不可能です。医学・医療の進歩とともに、ますます同種骨の必要性は増加します。同種骨は術中に必要な形に加工することが出来ますし、自家骨と同等に正常骨組織に置換わる事が証明されています。しかしながら、わが国ではご遺体や種々の原因で切断を余儀なくされた人々より骨を採取することが一般化されていないため、それを必要としている人々に対して供給が極めて限られている現状があります。個々の医療機関において同種骨を採取し、その医療機関において管理し、利用するという状況においては、その安全性や安定供給の点にも不安が残ります。
熊本県における医学・医療をさらに発展させるためにも、集中的に同種骨を採取し、管理し、必要な人々に等しく供給される体制を構築することが急務と考え、この度、熊本県骨バンク協会を設立する事としました。 |
◆基本理念
熊本県骨バンク協会は、同種骨移植術を要する人々に対し、安心・安全な同種骨を安定的に供給し、人々の健康及び移植医療の発展に寄与します。 |
◆基本方針
*同種骨を取り扱うにあたり、人間の尊厳と人権の保護を前提とします。
*バンキング業務の公共性、透明性を確保します。
*作業に従事する者の安全を確保します。 |
★骨組織を利用するに当たっての基本原則
*組織提供の係わる任意性の確保
*組織の採取及び移植の際の十分な説明と同意(インフォームドコンセント)
*組織提供の社会性・公共性及びドナー尊厳の確保
*無償の提供
*提供される組織に係わる安全性及び移植の有用性の確保
*個人情報の保護
*情報の公開
(日本組織移植学会ガイドラインに準ずる) |
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